薬学部進級補習授業報告(講義記録より)⑥

清光で実施した科目の一例です。下記に記載している科目や内容についてお困りの方は、清光の個別講義で対策を実施しましょう。(お問い合わせ)

〈薬学部進級対策 講義記録より〉

分子生物学

・DNAクローニングと遺伝子工学
 DNAクローニングにおけるゲノミックライブラリー、cDNAライブラリー、サブクローニング、PCRクローニングな どの手法や、遺伝子工学で使用される生物、DNAの化学構造、複製、構造変化について。
 基礎的な知識を覚えるだけでなく、教科書・演習問題の反復を通して深い理解へ導くことが重要になります。


〈薬学部進級対策 講義記録より〉

薬理学Ⅳ

・復習:糖尿病治療薬と脂質異常症治療薬
・中性脂肪、コレステロールと治療薬スタチンの作用
 中性脂肪やコレステロールは、小腸での吸収よりも、肝臓で余剰のグルコースから合成される割合が高いため、治療薬スタチンが効果的です。スタチンはコレステロール合成経路の律動酵素であるHMG-CoA還元酵素を特異的に阻害するだけでなく、肝臓でのLDL受容体の発現を増加させ、血中LDLの回収を促進する作用も持っています。ぜひ覚えておきましょう。


 〈薬学部進級対策 講義記録より

分子生物学

・転写制御から遺伝子工学技術
 転写因子による転写制御、RNAのプロセシング、蛋白質への翻訳、遺伝子工学技術の範囲を、CBTレベル問題を解きながら教科書などを使い理解を深める。
 分子生物学の基本的な知識を青本を活用して確実に身につけることが重要です。

 〈薬学部進級対策 講義記録より

生薬・天然物有機化学

・生薬の確認、天然有機化学
 生薬を確認、天然物有機化学における合成、特にフェニルプロパノイド経路、カルコン、フラボノイドについて。難解な範囲となるため注意。

 生薬の確認試験では、薄層クロマトグラフィー、呈色反応、食味(甘味、苦味、辛味)などを通じて、生薬名と反応の性質を結びつけ、さらに生薬に含まれる化合物を同定することが求められます。この学習には膨大な暗記が必要で、有機化合物の構造と生薬・物質名の関連づけも難解です。対策として、合成経路や化合物の骨格を意識し、構造を手がかりに生薬名や薬効と結びつける方法を取り入れましょう。また、シキミ酸経路からフェニルプロパノイドが生成され、カルコン、フラボノイドへと至る過程については、経路名にこだわらず、物質グループのつながりを重視して学習を進めることが重要です。

 〈薬学部進級対策 講義記録より

薬理学Ⅱ

・薬物受容体、Gタンパク質共役型受容体、酵素内臓型受容体、細胞内情報伝達系、AChによる血管弛緩反応(血管内皮細胞と血管平滑筋)、レニン・アンジオテンシン・アルドスン系、アラキドン酸力スケード

  薬理学Ⅱの学習では、覚えることが多く、丸覚えに頼りがちですが、ただ覚えるだけでは記憶に残りにくいものです。まず、生理学や病態をしっかり理解し、その上で薬物について覚えるようにしましょう。内容をストーリー立てて覚えることで、知識がつながり、記憶に残りやすくなります。


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