薬学部進級補習授業報告(講義記録より)④

《薬学部進級対策 講義記録より》 生化学

タンパク質プロセッシング
タンパク質ホールディング
分子シャペロン
ユビキチンープロテアソーム

分子生物学・基礎細胞生物学の授業解説を行っている。先週までのセントラルドグマか終了し、今回タンパク質の立体構造の構築とその調整システムについて解説した。また大学講義では、各講義後に提出用の課題問題を解答し、提出しなければならない。提出課題問題は内申点がつけられており、本授業で解説を行っている。

セントラルドグマで翻訳されたポリペプチド鎖は、不活化した前駆体です。これを活性化させるため、小胞体でプロセッシングをうけ、切断・折り畳み(ホールディング)・ジスルフィド結合による立体化が行われます。レジメではインシュリンの例がでていました。中央のC鎖が取り除かれます。問題にされやすいです。一方、翻訳産物の30%程度は折り畳みが失敗します。このとき分子シャペロンという物質が補助して折り畳みのやり直しができます。しかしそれでも折り畳みができない場合は小胞体から放出されますが、このときユビキチンが数珠つなぎに結合し(ポリユビキチン化)、これが目印となってプロテアソームが分解します。一回では憶えられないと思います。かならず復習してください。


《薬学部進級対策 講義記録より》 薬理学

1)抗ウイルス薬
口頭試問(抗ウイルス薬)
2)抗寄生虫薬
3)抗真菌薬
4)抗炎症薬
炎症の病態,免疫反応,アラキドン酸カスケード
抗炎症薬の作用機序,ステロイド薬の構造活性相関
5)免疫抑制薬

化学療法薬は非常にたくさんあるので、再度復習をして、早め早めに覚えるようにしましょう。また、抗炎症薬と免疫抑制薬の対策も行いました。これらの薬物を理解するには、免疫応答の知識が必要です。丁度、大学で免疫学の講義を受講していると思いますので、そちらの学習もお願いします。


《薬学部進級対策 講義記録より》 薬学部CBT対策

薬学部CBT対策:衛生学

衛生学の授業をおこなっている。10月より毎月大学でCBT模試を行うとのことで、使用教材の「確認問題」を解答してもらい、できるだけ早期に衛生学の基本問題を終え、その理解度に応じて個々の解説を加えていく授業を展開する。

WHOの健康の定義は暗記してください。少なくとも病気から解放されるだけではないということを理解すること。
保健統計では、現状の日本が少子高齢化であることを踏まえた問題となります。高齢化の原因を表す年齢構成・老年人口指数・老年化指数の定義・数値は特徴を捉えて暗記しましょう。
死因における悪性新生物の割合は高くなってきましたが、これは相対的な比較で、絶対的な患者数は、検査の向上・治療技術の進歩などからむしろ減少しています。
純再生産率は理解しがたいですが、母親が産んだ女子の中で何人が母親となるか?です。従って、1以下になる、即ち1人の母親から母親となる女子が1人以下となる場合、人口は減少します。


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