東京医科大学 医学部学士入試について

東京医科大学では、2025年度より学士入試が実施されます。日程や科目が学校推薦入試と同じですので、同じ試験問題が使われる可能性が高いと思われます。学士入試の対策として、学校推薦型入試の過去問が参考にはなると思いますが、一点重要なことをお伝えします。清光では対策を実施しています。

問題が同じでも、求められている水準は学校推薦と同じではない

では、どういった解答が書ければ合格者2名に入れるのでしょうか。2024年度の小論文(日本語)過去問題を元に少し考えてみたいと思います。

実際の問題文は、東京医科大学のサイト内に掲載されています。「私」が参加したリハビリ強化合宿での経験が述べれた文章を読み、問題点について600字で小論文を書く、という内容です。

学校推薦入試(高校生)の模範解答

まず、学士水準の解答を考える前に、高校生が学校推薦入試で書くことができれば合格するであろう内容について考えてみます。

高校生の解答内容の例)
このリハビリキャンプの問題点は、「私」がトレイナーとの関係で感じた一方的な圧力と、自分の身体感覚との乖離にあります。まず、【場面A】では、トレイナーが「私」の身体を「健常」な姿勢や動きに近づけるために、一方的な指示と強制的な介入を行います。この指示や介入は「私」にとって外部からの圧力として感じられ、「私」はその指示に応じるために自分の身体内部を探るものの、自信がなく、身体と心が一致しない状態に陥ります。この一方的な関係性は非常にストレスフルで、リハビリ自体が「健常」な姿勢を強制するものとなっています。

次に、【場面B】では、「私」と少年の関係が描かれます。少年は昼間のリハビリの時間帯とは異なり、音楽に身を委ねています。「私」はこの姿に共感し、同じような快楽を感じました。この関係性は、昼間のトレイナーとの一方的な関係とは対照的で、自然でリラックスしたものでした。

このリハビリの問題点は、患者の身体感覚や心の状態を無視して、「健常」な姿勢や動きを一方的に強制することにあります。本来、リハビリは患者自身の身体感覚や心の状態に寄り添いながら行われるべきです。トレイナーは「私」の感じる苦しみや快楽を理解し、それに応じた柔軟なアプローチを取る必要があります。これにより、患者が自分の身体と心を受け入れ、自然な形でリハビリを進めることが可能になるのです。

以上のように、単に問題点を指摘し、自然な形でリハビリを進めることができるためにはどうしたら良いかを指摘すれば良いと思われます。

学士水準の解答について

それでは、学士水準の解答を考えてみましょう。高校生と異なるのは、学士らしく、十分な教養に裏付けられた答案を作成する必要があります。どういう内容になるのでしょうか。清光では、学士入試の小論文対策を専門に実施しておりますので、下記のような深い教養を元に解答を練り上げる訓練を実施することになります。下記は例として5つ挙げてみましたが、更に追加してさまざまな視点で書くことができます。清光の受講生であれば、下記の例から小論文を書き上げることが可能です。一部を挙げてみます。

例1:「身体と意識の二元論」で書く


例2:「他者との関係性と自己の形成」で書く


例3:「規範と主体性」で書く


例4:「快楽と苦痛のダイナミクス」で書く


例5:「自己と他者の境界」で書く

学士の皆さんは、上記の概念や考え方に基づいた小論文を書くことができるでしょうか。清光では、高校や大学では学べない考え方や概念を教授し、高校生とは圧倒的に差がついた小論文を書けるように訓練を実施します。



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