京都大学大学院 生命科学研究科修士課程について

京都大学大学院 生命科学研究科について

京都大学大学院生命科学研究科は、1999年4月に日本初の生命科学系独立研究科として設立されました。その目的は、「生命科学に関する世界最高水準の研究拠点の形成」と「次世代の生命科学をリードする人材養成」にあります。

京都大学大学院生命科学研究科では、他大学卒業者や社会人、異なる専攻からの進学希望者にも広く門戸を開いています。本研究科には、理学、農学、医学、薬学、工学など、多様なバックグラウンドを持つ研究者が集い、最先端の研究と教育を通じて、生命科学の未来を切り拓く人材を育成しています。
多様なバックグラウンドを持つ学生を受け入れていることがわかるデータとして、特に、高次生命科学専攻では、他大学出身者の割合が68.8%と高く、統合生命科学専攻でも65.7%に達しています。京都大学以外の出身者も多いため、他大学から京都大学大学院で学びたい方にとって狙い目であるとも言えます。

2つの専攻と附属施設の設置

研究科は「統合生命科学専攻」と「高次生命科学専攻」の2専攻で構成されています。2018年には「附属放射線生物研究センター」と「附属生命動態研究センター」を設置し、教育研究拠点の拡充と研究成果の社会実装を推進してきました。さらに、2020年には産学共同講座を設置し、産業界との連携を強化しています。

2023年には「附属生命情報解析教育センター」を設置し、ゲノム情報や細胞内可視化情報などのビッグデータを活用した生命機能の理解と制御を進めています。地球環境の変動に応じた生命の生存戦略の理解にも貢献することが期待されています。

2025年度 修士課程入試について

2025年度修士課程入試(2025年4月入学)の募集要項について案内します。

募集専攻および研究分野

統合生命科学専攻

細胞周期学/細胞認識学/遺伝子特性学/全能性統御機構学/生体情報応答学/分子応答機構学/生態進化学/分子代謝制御学/分子情報解析学/神経発生学/細胞動態生化学/多元生命科学/微細構造ウイルス学/老化感染制御学

高次生命科学専攻

分子動態生理学/生体応答学/分子病態学/生体システム学/システム機能学/染色体継承機能学/高次生体統御学/脳機能発達再生制御学/ゲノム損傷応答学/がん細胞生物学/クロマチン動態制御学/生体動態制御学/生体適応力学/メカノセンシング生理学

出願を希望する方は、第1・第2希望分野の教員に連絡を取り、研究室訪問やオンライン面談で出願前に相談することが推奨されています。

募集人員

  • 統合生命科学専攻:40名
  • 高次生命科学専攻:35名
  • 合計:75名(論文入試による若干名を含む)

入試日程

2025年度の主な入試スケジュールは以下の通りです。

  • 入試説明会:オンライン開催2回と現地開催1回の計3回実施予定
    • 第1回 オンライン開催:2024年2月3日(土)13:00~15:00
    • 第2回 現地開催:2024年3月30日(土)10:00~12:00
    • 第3回 オンライン開催:2024年5月11日(土)13:00~15:00
  • 出願資格審査:2024年5月24日(金)17:00必着
  • 願書受理期間:2024年7月2日(火)~7月3日(水)17:00必着
  • 学力検査日:2024年8月3日(土)
  • 合格発表日:2024年8月23日(金)
  • 入学時期:2025年4月

試験内容

受験方法は、一般入試と論文入試があります。

一般入試

  • 筆記試験:2024年8月3日(土)
    • 共通専門科目:生命科学の基礎となる分子生物学・細胞生物学・生化学の理解力を判定
    • 分野別専門科目:志望分野に関連した学力試問
    • 英語:TOEIC、TOEFLなどの英語検定試験スコアを出願時に提出
  • 口頭試問:2024年8月3日(土)~6日(火)
    • 対面またはオンライン形式で実施予定

論文入試

生命科学とは異なる専門領域を学んだ方を対象とした選抜方法です。

入試説明会

2025年度入試(2024年夏実施)の説明会は、オンライン開催2回と現地開催1回の計3回が予定されました。

  • 第1回 オンライン開催:2024年2月3日(土)13:00~15:00
  • 第2回 現地開催:2024年3月30日(土)10:00~12:00
  • 第3回 オンライン開催:2024年5月11日(土)13:00~15:00

合格者受験報告

【一般選抜】

●共通専門科目(生命科学の基礎となる分子生物学・細胞生物学・生化学の理解力を判定)
エッセンシャル細胞生物学の範囲から出題されていたので、エッセンシャル細胞生物学を用いた対策は必須です。9割程の正答率かと思います。

●分野別専門科目(志望する分野に関連した学力試問)
専門的な内容が含まれておりました。

●英語
TOEICスコア:800点以上

●面接・口述試験
志望する研究室の先生が面接官だった。終始穏やかに進んだようです。
・志望理由・筆記試験の手応え・併願校について

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