医歯薬学部入学生の入学前対策の必要性について
● 医・歯・薬学部 入学前対策科目について
(1)生物学
医学部、歯学部、薬学部ともヒトを対象とした学部であるため、生物は必須科目です。特にヒトとの関連の深い「細胞の構造とはたらき」等の分野は、入学までに理解しておく必要があります。暗記中心で学習されてきた方は体系的に理解するよう勉強法の改善を行いましょう。大学では知識量が膨大になりますので、暗記では対応できません。生物の修得状況が今後の進級に大きく関わってきます。特に高校で生物を選択されていなかった方は、必ず入学までに予習しておきましょう。
(2)化学
薬学部の1~2年生のカリキュラムは化学の比重が大きいため、特に「理論化学」「有機化学」の基礎固めは必須です。大学の有機化学は高校とは全くの別物ですので、高校で学習する有機化合物の特徴を理解する事は、大学の授業を理解する上で助けになりますが、更に進んだ対策が重要です。
医学部、歯学部は薬学部ほどではありませんが、様々な薬品、薬剤を扱うため、いろいろな科目で化学的知識が要求されます。「理論化学」の様々な計算は修得しておきましょう。
(3)物理学
薬学部では、高校物理の「熱」分野をより専門的に扱うことになります。大学でも皆さん大変苦労されている分野です。医学部・歯学部でも「熱」「流体学」「電磁気学」「原子物理学」を1~2年生で履修することがあるため、その基礎となる高校物理の準備は必須です。
高校の範囲を復習した上で大学の専門領域の導入部分を予習しておくことで、大学の授業がスムーズに理解できるように準備しておきましょう。
(4)数学
医学部、歯学部では「医療統計」で、薬学部では「医療統計」「物理化学」などの授業で数学が必要となります。微分・積分、対数関数、統計などの基礎は入学前に修得しておきましょう。