清光での医学部CBT対策

清光での医学部CBT対策
  • 個別講義にて大学教員等が対策を実施。
  • 受講生の苦手分野や、出題割合の多い領域を優先して実施し、得点率を高める対策を実施しています。

個別講義ですので、わからない部分を後回しにせず、着実に理解を進めて合格を目指します。

基礎固めについて

基礎固めについて
  • 1.土台となる基礎固め(生化学/生理学/免疫学/微生物学/解剖学)を重点的に実施。
  • 2.基礎の理解をもとに、各種病態の仕組みや薬理作用を学習。

基礎を疎かにすると理解ができず、暗記に頼ってしまい、CBTは合格できません。

CBT対策で苦労する科目について

基礎系科目:「生化学」「生理学」「解剖学」に困る学生が多いです。

解剖学

膨大な量が覚えられないということですが、頭でイメージできないものを覚えようとしても限界があります。イラスト等を利用して視覚で確認し、機能を理解すると覚えやすくなります。

生化学/生理学

× 理解せずに丸暗記仕組みを暗記 → 難易度が高くなります。
理解 → 暗記部分を減らす。

仕組みは論理展開と同じですので、理解すると自然と考えることができるようになり、覚えなければならない部分が軽減できます。

CBT対策で苦労する科目について

基礎系科目の理解が不十分な状態で臨床科目を学習しても理解できません。
そのため、基礎系科目「生化学」「生理学」「解剖学」が土台となっている「薬理学」「病態(各論)」といった臨床科目で躓く学生が多くおられます。
土台となる基礎系科目の復習をすることでスムーズに臨床科目が理解できるようになります。

理解のイメージ例
理解のイメージ例

組織画像やレントゲン、エコー画像問題について

反復練習による慣れが必要です。読影は経験を積まないと身につきません。読影のポイントを理解した上で様々な画像を見ることで訓練を行います。

CBT試験 対策のイメージ

  • 1.教科書やプリントにある文章での説明を流れに沿って、図式化・イラスト化する。
  • 2.頭に独自のイメージを描き、知識を関連付ける。(体系化)
  • 3.体系化した知識を理解し、長期記憶に落とし込む。
CBT試験 対策のイメージ

医学部CBT試験について

CBT試験概要

医学部では、5年生から始まる実務実習のために、4年生になると知識・問題解決能力の評価試験であるCBT、態度・診察技能の評価試験であるOSCEが実施されます。

CBTとは「Computer-Based Testing」の略で、これは各大学独自の試験ではなく、全国共通の試験となります。ほとんどの大学で5年生への進級要件にもなっています。

CBT実施日程

概ね12月~3月に実施(大学によって異なります)

試験形式

パソコンを使用した試験となり、画面に表示された問題(選択式)に解答する形式となります。問題はランダムに表示されるため、受験生によって解答する問題が異なりますが、難易度がほぼ同じになるように調整されています。

合格基準

出題される問題が受験生によって異なるということは、厳密には受験生によって難易度が異なります。この難易度の違いを考慮して点数化したものをIRT(項目反応理論)といい、IRT359が最低合格基準となります(IRT359=約65%の得点率)。大学によっては独自に合格基準(IRT359以上)を設けているところがあります。
なお、2025年の運用を目指してCBTとOSCEを公的化する動きがあり、公的化されると合格基準は全大学で統一されます。

採点対象となるのは320問中240問で、残り80問は新規に作成された試行問題のため採点対象外となります。新規問題(試行問題)のうち、良問と認定されたものについては以降のCBTで採点対象の問題として出題されます。なお、採点対象の問題と採点対象外の新規問題を見分けることはできません。

出題範囲

『医学教育モデル・コア・カリキュラム』に準拠

A 医師として求められる基本的な素質・能力
  • A-1 プロフェッショナル
  • A-2 医学知識と問題対応能力
  • A-3 診療技能と患者ケア
  • A-4 コミュニケ-ション能力
  • A-5 チ-ム医療の実践
  • A-6 医療の質と安全の管理
  • A-7 社会における医療の実践
  • A-8 科学的探究
  • A-9 生涯にわたって共に学ぶ姿勢
B 社会と医学・医療
  • B-1 集団に対する医療
  • B-2 法医学と関連法規
  • B-3 医学研究と倫理
  • B-4 医療に関連のある社会科学領域
C  医学一般
  • C-1 生命現象の科学
  • C-2 個体の構成と機能
  • C-3 個体の反応
  • C-4 病因と病態
  • C-5 人の行動と心理
D 人体各器官の正常構造と機能、病態、診断、治療
  • D-1 血液・造血器・リンパ系
  • D-2 神経系
  • D-3 皮膚系
  • D-4 運動器(筋骨格)系
  • D-5 循環器系
  • D-6 呼吸器系
  • D-7 消化器系
  • D-8 腎・尿路系(体液・電解質バランスを含む)
  • D-9 生殖機能
  • D-10 妊娠と分娩
  • D-11 乳房
  • D-12 内分泌・栄養・代謝系
  • D-13 眼・視覚系
  • D-14 耳鼻・咽喉・口腔系
  • C-15 精神系
 E 全身に及ぶ生理的変化、病態、診断、治療
  • E-1 遺伝医療・ゲノム医療
  • E-2 感染症
  • E-3 腫瘍
  • E-4 免疫・アレルギー
  • E-5 物理・化学的因子による疾患
  • E-6 放射線の生体影響と放射線障害
  • E-7 成長と発達
  • E-8 加齢と老化
  • E-9 人の死
F 診療の基本
  • F-1 症候・病態からのアプローチ
  • F-2 基本的診療知識
  • F-3 基本的診療技能

出題形式

試験は6つのブロックに分けて実施され、各ブロック60分、合計360分で320問の問題を解くことになります。

問題形式 問題数 所要時間 解答済の見直し
ブロック1〜4 単純5肢択一形式 60問 60分
ブロック5 多選択肢択一形式 40問 60分 不可
ブロック6 順次解答4連問 40問 60分 不可
計 320問
ブロック1~4

コア・カリキュラムA~D、FとE2、E3から出題

ブロック5

臨床症例問題34問、基礎医学問題6問が出題
選択肢が6つ以上(8~15肢が目安)あり、正解肢は1つ

ブロック6

問題形式は5肢択一の連問形式で、10症例について出題

4連問の基本パターン:
第1設問 医療面接
第2設問 身体診察
第3設問 検査
第4設問 この症例の病態生理

出題割合について

出題割合について
コアカリキュラムの項目 出題割合 順位
A 医師として求められる基本的な素質・能力 約4% 4位
B 社会と医学・医療 約8% 3位
C 医学一般 約21% 2位
D 人体各器官の正常構造と機能、病態、診断、治療 約38% 1位
E 全身に及ぶ生理的変化、病態、診断、治療 約21% 2位
F 診療の基本 約8% 3位

出典:厚生労働省医道審議会医師分科会2019

各項目に必要な対策について

A医師として求められる基本的な素質・能力

生命倫理やコミュニケーション能力、チーム医療や地域医療など、医師としての役割や求められ能力に関する分野で暗記中心となります。

B社会と医学・医療

医療統計や公衆衛生、法規が中心となります。医療統計については各種統計手法の意味と計算法の理解が必須です。公衆衛生や法規については覚えることが非常に多いため、時間をかけて反復練習を行う必要があります。

C医学一般

生命科学の基礎であり、DやEの臨床領域の分野を理解するための土台となります。この領域の理解が曖昧なままでは臨床領域が理解できません。その結果、臨床領域を丸暗記せざるをえなくなりますが、それは不可能です。出題割合が低いため対策を後回しにしがちですが、実は一番優先しなければならない領域です。

D人体各器官の正常構造と機能、病態、診断、治療

人体の構造の部位単位での機能と病態を扱います。医師の医療行為で取り扱われることが一番多い領域であり、それ故出題割合も最も高くなっています。
正常な状態をまずは理解し、病態については正常な状態と比較しながら病因を理解します。病因の理解が治療の理解に繋がります。

E全身に及ぶ生理的変化、病態、診断、治療

D領域は人体構造の部位単位ですが、この領域は全身に症状が現れる病態が対象となります。
基本的にはD領域と同じです。正常な状態をまずは理解し、病態については正常な状態と比較しながら病因を理解します。病因の理解が治療の理解に繋がります。
ただし、D領域で学習した知識の応用に当たるため、D領域の理解が前提となります。

F診療の基本

各病態の特徴を覚える必要があります。異なる病態でも症候が似ている場合は多いため、多角的に情報を整理して原因を特定しなければなりませんが、そのためには各病態の特徴が頭に入っていないといけません。
「各病態の特徴を覚える」→「症候から原因を絞り込む工程を理解する」という順に対策を行って下さい。

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